改革の4原則
このところ多くの企業が受注の減少に悩んでいる。この原因はアメリカ発の金融危機の影響が大きいのであるが、今できることも多くある。
受注が順調な時には、やりたくてもできなかった社内の改革を今こそやるべきであろう。費用的に厳しいが、それゆえに社員の危機意識は大変厳しいものがある。皆が一丸となってなんとかせねばならないという意識になっている。言い方は悪いが、今のタイミングで大きな改革をやらねばやる時はない。その際の改革の4原則を提示しよう
1.現場主義が第一で、すべての問題は現場にある
2.問題がないという思うことが問題であり、問題を意識して見つけること
3.立場の異なる方々との積極的な議論を行い、全体最適を描く
4.仕事の流れや問題を目に見えるようにすることで、本音の議論を引き出す
このように、あえて問題をみえるようにし、関係者全員で理想的な姿を議論することこそが大切なことである。
先日ある企業で一泊2日の合宿を行った。従来あまり合わない部門の方々を交えて、合宿し、将来の会社の姿、当面の改善の計画を話し合い、飲んで議論し、お互いの本音を言い合い、一緒にがんばろうという意識あわせをした。なかなか部門や場所が違うとお互いの意思疎通も分かれ、組織的な総合力が出せない。今こそ営業は受注につなぎ、工場はQCDの追及を行う。この両輪の活動の力を従来にまして強化する企業が唯一生き残れる企業であろう。ぜひ頑張って希望の光をつけてほしいものである。
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